港が見える丘
作詞/作曲:東辰三/1947年(昭和22年)
編曲:小泉宏
戦後初のヒット曲として、当時一世風靡したこの曲、メジャーコード+モダン歌謡の4ビートにけだるい歌声が印象的です。
大晦日のテレビではじめて聴いたときは、印象的という言葉より、むしろ衝撃的だった記憶があります。
魅力的なものほど、併せ持つギャップに心躍らされるという事でしょうか。
「港の見える丘」といえば、私はヨコハマの公園も思い浮かびますが、実はこの曲のヒットを受けて、ヨコハマの公園が造られたそうです。
それぞれの思い出の中にある情景に重ねあわせて楽しめたらいいですね。
恋が始まり、終わり、やがて想い出になっていく心情が3コーラスで展開されますが、どこか哀愁の漂う歌詞。
サビの ”チラリホラリ”、”うつらとろりと”という部分が余計に寂しさを増します。
聴いた事がある歌だったにも関わらず、唄う機会はなかなかありませんでした。
ヨコハマにお住まいで、太陽のようにあたたかく包んでくださる観音様のようにたおやかで素敵な女性から、あるステージで唄わせていただく機会をいただき、その時にヨコハマにちなんだ歌をと、選曲したのがきっかけです。
2011年のことです。
歌の中に息づいている風、におい、音、風景色とあの人の面影・・・シアワセの中の切なく哀しい気持ちと運命を受け入れる力強さ。
それ以来、ライブでも必ず唄わせていただくほど好きになった1曲です。
そして唄う度に、その方への笑顔が浮かび、胸が一杯になります。
さきほど、サビの ”チラリホラリ”、”うつらとろりと”という部分のことを書きましたが、ここではいつも、コーラスのEXCELLANDを指差すことになっています。
コーラスを楽しみながら唄う〜MIYAKOの歌の中では、特別な瞬間を秘めた歌なのです。