星の流れに


星の流れに
作詞:清水みのる/作曲:利根一郎/1947年(昭和22年)
編曲:小泉宏

戦後の混沌とした時代、家族が亡くなったり、散りちりバラバラになり、孤立した女性が生きて行くために歩んだ不幸な道をうたった歌です。
この歌と同じ状況の女性達が口ずさみ、レコード発売から1年をかけて火がついて大ヒットになったそうです。

なぜか私は子供ころからこの歌が大好きでした。
たぶん、”星の流れ”というフレーズと、”こんな女に誰がした”というフレーズ。
子供ながらに単純に ”きれい” と思うものと、意味も分からずオトナの世界やオトナのコトバに魅かれるという感じだったのでしょうか。
レコーディングを前に改めて歌詞を読み返し、唄ううちに、大好きな歌という気持ちには変わらないのですが、違う感情も生まれてきました。
歌詞の意味を知ってしまったからなのですね。
子供の頃は意味も分からず唄っていたのですからギャップがものすごくて、2コーラス目を唄うときはなぜか、涙がこみ上げてきます。
3コーラスを唄いきるには、深呼吸が必要なほどです。

Amazonに寄せられた感想にあった文章です。
〜「星の流れに」もMIYAKOさんの歌唱となると悲惨な運命を昇華した後の回想録のような雰囲気が漂っていました。
戦後すぐの混沌さではなく、往時を振り返るカメラワークの様な対象物から少し引いた立ち位置が爽やかさを感じさせる元なのでしょう。〜
ありがとうございます。

MIYAKOを通して、それぞれの方がその歌を解釈してくださることは、本当にうれしいのです。
常に思っている事なのですが、私の唄い描く世界をわかって欲しいのでなく、私の歌声でみなさんがそれぞれの情景を思い浮かべてくださったら嬉しいのです。
私は語り部として、歌で皆さまに寄り添いたいと思っています。

 

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