1 . 歌上手
2 . モノマネ
3 . カバー
って、何が違うのでしょう?
こうして3つ並べると、面白いほど、その違いがよくわかります。
歌上手とは?
あなたのまわりに、誰もが声を揃えて
「あの人はうまい!」という人はいませんか?
学生時代に、バンドでヴォーカルをやっていた人や、結婚式や宴会
では必ずかり出され、もしかしたらのど自慢やカラオケコンテスト
などにも常連のように出場していたりする人。
一般的なイメージの「歌上手」は
・声がいい人
・表現力が豊かな人
・カラオケで高得点を出せる人
・音域が広い人
・音程がいい人
・リズム感がいい人
・大きな声で堂々と歌える人
・元歌の歌手にそっくりな歌い方ができる人
・いろいろな歌唱テクニックを持っている人
・芸達者で楽しませてくれる人
・歌の世界観、独特な雰囲気を持っている人
・歌い方にインパクト、パンチがある人
などでしょうか?
どれも、十分に人の心を魅了する要素です。
「歌上手」は平均点が高いということですね。
これは人によって好き嫌いがあるので、どれがいいとか定義を
決めつけることはなかなか難しいことです。
また、音程は少し外れるけれど、聴き手の心に残る歌をうたう
人もいるのです。
完璧に条件が揃っていなくても、
「なんだか涙が出てきちゃう」
そんな素敵な歌がうたえる人もいます。
歌は自由でいいのです。
好きに気持ち良く歌えばいいのです。
個性的でいいのです。
しかし、本当に「いい歌をうたいたい」なら別です。
「プロ歌手」になるなら、もっと「別」ですが・・・。
いま流行のカラオケで高得点を出すためには
1)音程が正確である
2)リズム感が良い
3)ビブラート、ロングトーンができる
これがポイント。
つまり
「歌唱の正確さ」が求められています。
しかし、面白いことに、その楽曲の「元歌」をうたっている人が
カラオケで高得点を取れるかというと、そうとも言い切れず。
でも、点数が取れないイコール下手なのではない。
その歌手には熱烈なファンもいるし、その歌に感動して泣いちゃ
う人もいるわけです。
逆に高得点だけど、全然感動できないなという歌唱もあります。
それは、機械に向かって歌っているから、誰かのための歌という
よりは、自分自身の楽しみ、自分自身へのチャレンジ的な要素が
強いのかもしれません。
ヴォイストレーナ−®の立場から、もうひとつ
言えることがあります。
歌上手であればあるほど、カラオケはどうしても、元歌の歌手の
モノマネになってしまう傾向があります。
声色、声の出し方、テクニックなど。
本来その人がもっている「声」があるのに、無理に他人に似せて
いくことは、声帯に負担が掛かってしまうと警告します。
ですから、自分の声で表現することが、大切なのです。
これ、簡単なようで、とても難しいことです。
今日のまとめ
ヴォイストレーナー®/声学家®として
考える『歌上手』とは
・「自分の声」
・「自分の歌」
・「心をこめて歌える」
『心に響く歌をうたえる人』
「歌上手」って「お料理」に似ている気がします。
誰かのために心をこめて作るからこそ美味しいしうれしい。
自分の舌、味付け、アイディアで
「美味しい!」
「ゴクン」と喉がなるような、そんな味わいがあるもの。
そんな「歌」がうたえるようになりたい人は
ぜひ、私に相談してくださいね ♪
明日も書きます〜♪
お楽しみに!