ヴォイストレーナー®の現場あるある、ちょっと辛口に。
ヴォイストレーナー®なのに、評論家みたいになっていませんか?
「ここはこんな感じでこうやって歌えば、こう聴こえるんだけど」的な
テクニックの話だけをする人が非常に多いのですが・・・
歌い方がどうだったとか、良い悪い、どういう風に聞こえていたとかの
感想だけのコメント。
もしくはテクニック的なことだけで、じゃあ、どうすれば、もっとよく
なるの?
単純に好きとか嫌いとか、個人の見解を言ってしまう人もいます。
(なぜ良かったとか、どこがどのように良かった、とかでもなく)
具体的に、適切に、端的に指導しない人が多いのに驚きます。
ヴォイストレーナー®は、ヴォーカルディレクションやヴォーカルトレ
ー二ング®も兼ねていますから、そういう流れになるのは当然ですが、
「ヴォイストレーナー®」としての視点で、しっかり分析できないと、
教わる側は、レッスンに通っているのに、いつも頭がグルグルします。
何故そうなっているのか?
ちゃんと説明して、その場でアドバイスできていますか?
ワンポイントでも、実践できたり、すぐ改善できること、伝えてあげ
ていますか?
家に帰ってもモヤモヤが残ったまま、質問もできずに時間だけが過ぎ
レッスンに通うのことに疑問を感じている子たちが、たくさんSOSを
求めて私のカウンセリングにやってきます。
例えば
もうちょっと、感情を表現できるようにしよう、とか
歌詞の理解ができていないね、とか
リズムに乗れていないから、リズムよく聞いて、とか
音が当たらない箇所が気になるので、しっかり音とってね、とか
なにも伝わってこないんだよね、とか
言いっぱなしはダメでしょう。
本人だって、自覚している場合が多いのですよ。
でも、いつもそこを指摘されて、わかっているけど直らない。
しまいには、
「そこが苦手なのはわかっている」
つまり、自分の欠点だけは知っているけど解決方法がわからないまま
何年も通っている、みたいになってしまうんです。
そうじゃなくて。
どうしたらいいのか?わかるように!
考え方やヒント、実際どのように練習に取り組んだらいいか、そこまで
言ってあげられるからこそ、ヴォイストレーナー®と名乗れるのではな
いでしょうか?
よくないところを指摘だけされても「その先」をどうしたらいいのかが
具体的にわからないわけで、だから、みんな自己流になってしまう。
あーでもないこーでもないと。とんでもない事を言い出すわけです。
「君は何度やっても腹式呼吸ができないね」
これを4年間、先生に言われ続けたという子が、泣きながら私の元へと
駆け込んできました。本当の話しなんですよ。
それって、ちゃんとできるように導くのが先生の仕事で、できないのは
先生の力不足でもあり、責任です。
私は、答えは教えません。
答えを見つけるのは本人だと思っています。
生徒さんにもそのように伝えています。
先生の真似じゃなくて、たくさんの考え方、見つけ方のヒントを聞いて、
何度も試して、自分で声に出してみる!
レッスンは、それでいいのか、まだ違うか、何度も確かめる場所です。
どこが問題なのか、生徒自身も知っているのです。
だから習っているんです。
だから、克服したいのです。
練習の結果、改善されたり、上達してOKをもらえたら、それは自分で
見つけた答えだから、自分の糧になります。
そうしたら、何度やっても同じ事ができるようになるのです。
つまり、身につくということです。
でも、単純に答えを教えても、身に付かないのです。
それを導くのが「ヴォイストレーナ−®」という仕事なんです。
他にも、テクニックばかり教えて、肝心の歌の心がおざなりになって
しまっているパターンもあります。
ヴォイストレーニング®を1年続けたら、誰でも、かなり上達します。
☝
これ、ものすごく大切な事話していますからね♪
もちろん、人によります。
早い人なら1ヶ月〜3ヶ月で見違えるように変わりますから。
やるのは本人ですから、教える私は約束はしません。
でも、やっぱり、無駄な時間を使わないで!
チャレンジできる大切な時間は本当に大切なのですから。
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ヴォイストレーニング®とは
その人が本来持っている「声質」を磨いて、良い「音色」に導くため、
「姿勢」「呼吸」「発声発音」「リズム・間合い」を指導する。
でも、ただ「腹式呼吸」ができればいいわけじゃない。
ただ「大きい声」が出ればいいわけじゃないのです。
その人が本来持っている「声質」や「骨格」「体格」「個性」「クセ」
「性格」「理解力」「考え方」も含め、
『その人らしさ』を大切にした【個声】を引き出していくのです。
そして、この土台の部分ができあがれば『個声』を生かした自由自在に
表現できます。
さらに深く「解釈」「表現」するための勉強へ進みます。
もちろん、多くの生徒さんが土台の勉強中に、どんどん『個声』が花開
いていきます。
いちばんうれしい瞬間です。