BOSTONに留学していたこともあり、ヴォイトレのレッスンを英語で
指導することがあります。
アメリカ、イギリス、中国、ノルウェーのシンガーソングライター等、
ワールドワイド!
アーティストをプロデュースする関係で、ロンドンやニューヨーク、
スウェーデンまで制作のために行ったり来たりすることもあります。
よく留学していたのなら、MIYAKOさんは英語はペラペラなんですか?
と聞かれますが、何をもってペラペラというのかは説明は難しい。
例えば私は、経済などは勉強をしてないので「CNNニュース」をみても
経済や政治の専門用語などが日本語でもわからない事があるのと同じで、
勉強をしていないと理解するのは難しいということなんですね。
「英語が話せるようになりたいからアメリカに留学したい」
という人が多いのですが、英語で「何を学ぶかが明確でない」と、結局
英語学校に行く事になります。
そしてそれは、当然クラスメイトがみんな、英語が話せない外国人たち
だったりするので、どうしても同じ言語を話す「日本人同士でばかり」
つまり、極端な事をいえば、英語をあまり話せるようにならずに貴重な
留学期間が終わる事もあるのです。
アメリカの大学へ行くという事は、英語で勉強をする事なので、留学の
目的は勉強です。
当然、大学なので、一般教養を広く浅く学ぶ学部もありますが、多くは
専攻する学部を選びますから、英会話を越えて専門性を学びます。
専門用語は難しいので、ちゃんと勉強しなくてはいけません。
単語だけを覚えるのではなく、その意味、内容までしっかり理解しない
といけないわけですね。
ですから、留学した1学期目から成績Aが取れたのは、日本語での知識が
ある科目でした。
毎日毎日、電話帳のように分厚い教科書を何十ページも読み、予習復習、
課題にテストの連続の中、そういう得意科目があったことは、気持ちの
余裕になり単位も稼げたので(笑、本当に助かったのです。
================================
話が長くなりましたが、私がヴォイトレを英語で教える時には、当然、
ヴォイストレーニング®についてのプロフェッショナルなので、内容も
誰よりも理解しているし、そして色々なアングル、フォーカスで説明を
する事ができます。
これは、メソッド通りに教えている人には出来ない事だと思います。
生徒さんが日本人であろうと、外国の方であろうと、その人たちが直面
している問題について的確に指導できる事が一番大切で、今日はそれを
英語という道具を使って教えたにすぎないのです。
前に中国の方と通訳の方を間に介して仕事のお話をした事がありますが
通訳の方が日本語で話している内容、ニュアンスを理解していなかった
ため、一応カタチは「私が話す→通訳が訳す→相手がふんふん理解」→
だけど交渉相手からの答えはチンプンカンプンだったという面白い現象
が起きました。
結局は、通訳の人がその人の知識のなかでわかる範囲のことを通訳した
だけで、相手とは深いコミュニケーションが取れなかったわけです。
その経験からも、言語というのは話せればいいという事だけではなく、
もっと深い所まで掘り下げないとダメなんだなぁと痛感しました。
通訳相手もその専門の通訳でないと、お天気や家族のことを聞くのとは
訳か違うのですから、話せるというだけではまったく用は立たないので
あります。
ヴォイストレー二ング®️なら、それぞれが抱えている悩み、不安、直面
している問題についてカウンセリングしなくてはならないので、いかに
相手がわかり易いように、噛み砕いて、時には違う言い方でわかるよう
伝える必要があります。
何か説明する時は、小学生でもわかるように話すのよ〜とよく言われる
事があると思いますが、それと同じです。