『お医者さまができる「声」への対処』
私のところには
都内の有名な耳鼻咽喉医院の医師(音声学博士)から
患者さまが紹介されることがよくあります。
医師は
「そんな呼吸の仕方をしていたらダメです。
歌手として一生歌いたいなら
一番大切な呼吸法、発声法を
大本先生に習いなさい!
紹介するから、いますぐ行きなさい」
と、診察室でアドバイスなさるのだそうです。
こうしてやってくる患者さまが
私たちアカデミーの生徒さんとなる事が往々にしてあります。
中には
有名なアーティストさん方々
舞台/ドラマで活躍する俳優さん方々
音楽大学などで「声楽」を学んでいる方々
歌手を目指している方々
ビジネスマンの方々など……
紹介は多岐に渡ります。
「医師にできることは限られています。
例えば、ポリープができている患者さんに対しては、
1)声をなるべく使わないで安静。というアドバイス
2)投薬処方治療
3)外科的手術
この3つしかできない。
”切れば治ると安易に考える”
歌い手さんとかいらっしゃいますけど
根本的な解決にならない。
必ずまた繰り返し、「結果、声を壊してしまいます」。
だから、大本先生の処に行って
きちんと
「正しい姿勢・呼吸」
から勉強してきなさいと
患者さまにアドバイしています」
と、医師はいつも私に説明してくれます。
そして直ぐに(私は“専門医師”ではありませんが)
非常に丁寧な医学的見地に基づいた診断書と紹介状を添えて
患者様が「カウンセリング」に来られます。
歌手/声を使う職業人にとって、声帯は「命」です。
手術で喉にメスをいれることは
本来なら怖くてできません。
正しい「呼吸法・発声法」を事前に身につけておけば
病院に駆け込むことは(基本)ないはずです。
そのダメージ。取り返し付きません。
「声」を出すことは
「呼吸」「発声・発音」のほかに
「表現法」「テクニック」「生理学」「心理学」などの総合要因含めて
医師の範疇でないことも多分にあります。
声のトラブル、声帯のトラブル
原因がなんであるか慎重に見極めないといけません
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なぜなら一人一人、違うからです。
それを私達は「個性」でなく「個声」と呼んでいます。
ですから、私どものレッスンでは
「カウンセリング」をとても重視しています。
医師の役割と
ヴォイストレーナーの役割とは違います。
勿論、解決方法が医学的アプローチに適していると判断した場合は
上記の様な提携している
信頼できる医師を紹介し
治療に専念していただきます。
ヴォイストレーニング®のアプローチが適していると判断した場合は
「呼吸」「発声・発音」を始めとする基本的なトレーニングと
カウンセリングで問題点を解決していきます。
本ブログで以前から繰り返しお伝えしているように
「カウンセリング」はとても大切です。
どうしても統一マニュアルだけでは解決できません。
そこで先ず初めに「それぞれ受講生」と一緒に時間をかけ
●受講目的:どうなりたいか?
●現在抱えている問題:何が出来て/出来ないかを明確に
●現在のレベル確認など
「カウンセリング」を行い
オーダーメイドで「カルテ」を作成します。
只の「ボイストレーニング」というよりも
「声学家®️/声楽研究家®」としての享受が
「他者」と違うところなのです。
通常、ボイストレーナーは「声楽家」として翻訳されます。
一方で「声学」は「音響学」に属します。
これは、「音楽理論」だけでなく
「生理学」「心理学」などをも含みます。
このことこそが「大本メソッド」の秘訣であり
日本で初めて「商標登録」された価値があるのです。
※1990年:ヴォイストレーナー®、声学家®、声学研究家®取得
いつでも安心してご相談ください。
「敷居が高そう!」など思う必要全くありません。
気軽にご相談くださいませ。
次回から違うテーマでお届けします。