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朝から、毎年お世話になっている大会の審査のお手伝いへ。
音楽業界の名だたる先生方の的確な講評を伺いながら、私自身改めて
お勉強させていただきました。
出場者の中には、台湾からの方もおられました。
みなさん丁寧な発音で、目をつむって聴いていると、まるで日本人が
歌っているのかな?と思えるほどです。
そして、この大会の優勝者、最優秀歌唱賞は台湾の方々でした。
私はメジャーデビューをした時から、「美しい日本語で歌う」という
ことをテーマに、大切に歌ってきました。
人によっては
「発音とかそんな事、どうして大事なんですか?」
という質問をされる事もありますが、私の考えはこうです。
私たちは「日本人」ですから、「日本語」を話し、「日本語」を理解
します。
歌も「日本語」で歌うとなれば、同じ事です。
でも、近ごろは、テロップや歌詞カードを見ないと、
「今のところ、なんて歌っていた?」
「ん?この歌、どういう歌詞?」
「今のフレーズ、聴いているだけでは意味が繋がらない」
そういう事が多々あるのです。
という事は、聴いている人には当然伝わっていないばかりか、情景も
浮かびません。
歌は何かを伝えたくて歌うもの、メッセージのはずなのに、何も届け
られなくなってしまうのです。
自分の声(自分が大好きな、自分の声という意味)とか、歌唱の技術
ばかりにたよって、肝心の「メッセージ=歌の歌詞」が、おろそかに
なるのは【職業;歌手】という視点で考えるといかがなものでしょう。
カラオケを趣味で、バンドを趣味でやっているならいいのですが。
小さな子供からおじいちゃん、おばあちゃんまでが、口ずさめる歌。
子供のころには、国民的歌手というのがいて、それこそ大ヒットを
飛ばした歌手がたくさんいました。
レコードは売れたし、テレビやラジオから流れ、学校で歌いました。
何度もなんども、人々が一緒に歌いました。
それは、ふと耳に残る歌声と、美しい日本語が聴こえるから?では
かったでしょうか?
時代が違うと言えばそれまでですが、一番大事なメッセージが届き、
伝わっていたからである、という事実は、否定できません。
昨日の優勝者は、圧倒的な歌唱力もありました。
そして、声も響きがあり、突き抜けていて良かった!
そして、「日本語」美しかった!
どの点に於いても、抜きん出ていました。
当然、「優勝」に関しては、審査員も満場一致でした。
会場のお客様も、同じでした。
中には、今までの歴代チャンピオンの方々もエントリーされていま
したが、残念ながら賞には及びませんでした。
それは奇しくも総評で審査員のM先生がおっしゃった言葉で、
「小慣れた歌い方、技術ばかりに気をとられ、人の心をゆさぶる、
本当に大事な、言葉を伝えるということを見落としている結果」。
ここに集約されていると思いました。
やはりここにも、心を込めて歌うという事が隠されています。
聴かせてやろうなんていう歌は、届かない。
歌は楽しんで歌うもの。
心のままに歌うもの。
もちろん、それは正解です。
でもね、プロというのは、やっぱり原理原則は無視していない。
そのことを理解し、身につけた上で、個性というものがあります。
個性を先に押し出してもいいと思いますが、振り返り、客観的に
自分の歌や姿勢を知る事も、大事なのではないかと思います。
日本人が忘れてしまったもの〜思い出させてくれた素晴らしい歌。
その素晴らしさの余韻が続きます。
私自身、ヴォイストレーニング®、ヴォーカルトレーニング®で
指導する際も、忘れず、大切に伝えて行きたいと思います。
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豪華なお弁当♪
美味しく頂戴いたしました。感謝。
ごちそうさま☆ありがとうございました。