久しぶりのカラオケで。
またいろいろと考察していました。
この前書いた、
「あなたがいつまでもプロ歌手としてデビューができない理由」
おかげさまで大反響をいただき、お問合せが殺到している、状態です。
レッスンを希望する方が大勢いてくださり、心から感謝をするとともに、
大きなやりがいも感じています。
信じてついてきてくださる生徒さんのためにも!
プロの中のプロと呼ばれるべく、研鑽して参ります。
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『あなたがいつまでもプロ歌手としてデビューができない理由』
「第2弾〜カラオケの醍醐味と落とし穴」をいろいろな角度から考察して
3つのポイントにまとめてみました。
ある有名な歌手の方が、インタビューでおっしゃっていたことなのですが、
そのオリジナル曲はライブでは隠れた名曲としてものすごい支持を得てい
たので、当然アーティストサイドは、次回シングルカットのリリースの際
には、リード曲(昔のA面)で発売したいと考えていたそうです。
しかし、レコード会社の方から
「たしかに名曲です。素晴らしい曲であることは重々承知ですが、あれじ
ゃカラオケで歌いづらいし、難しいので、シングルカットは、もっと簡単
に歌えそうな別の曲でお願いします。何かないですかね?」
と言われたそうです。
唖然としたでしょうね。
アーティストが自分の自信作で勝負できない理由が、カラオケにあるなん
て、ひと昔前では考えられなかったでしょう。
でも、考えてみれば、日本で一番売れたシングルが
1位 およげたいやきくん 457万枚 です。
楽しくて、老若男女、こぞって口ずさめたということなのですね。
ちなみに
2位 女のみち 325万枚
3位 TSUNAMI 293万枚
4位 だんご3兄弟 291万枚
5位 君がいるだけで 289万枚
6位 SAY YES 282万枚
7位 Tomorrow Never Knows 276万枚
8位 ラブストーリーは突然に 258万枚
9位 世界にひとつだけの花 257万枚
10位 LOVE LOVE LOVE 248万枚
やはりカラオケで歌われるということが、いかに売上げと密接にリンク
しているかがわかると思います。
そういう背景もあるのですが、歌手を目指すほど歌が好きなな人たちは
カラオケで何を歌っているかというと、もちろん、売れに売れた楽曲を
歌うこともありますが、いわゆる
「上手い人が好む歌」
「歌いこなせたらすごい歌」
「上手いと言ってもらえる歌」
に集中します。
これは、オーディションでも同じ傾向です。
応募曲が偏っている傾向があり、歌の一次審査などでは審査する側も苦
笑いという場面に出くわします。
「みんな同じに聴こえる〜!」
でも、反対にこういう傾向なので、すぐに判断できる材料もたくさんあり
まして(そればヒミツ事項ですが笑)、私たちはプロの耳をもって審査に
臨んでいるのです。
今日はみなさんにお伝えしたいことが3つあります。
1)なぜ、ある程度歌える人に、モノマネが多いのか?その理由?
2)カラオケの楽しさと不自由さ
3)歌い手は、つねに歌主導でなければいけない
では、ひとつずつ、謎を紐といて行きましょう。
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1)なぜ、ある程度歌える人に、モノマネが多いのか?その理由?
→挑戦する、攻略するという感覚。
つまり子供達が熱中するゲームに似ているように思います。
元歌の歌手のように歌えれば、その楽曲を攻略出来るという満足感。
それに近づき、越えることが目標になるので、他は深く考えてない。
例えば、高音、ミックスヴォイス、シャウト、ビブラート、ロングトー
ンなどのテクニック面、歌手の声の声真似、クセ真似。
後ろで流れているオケに合わせるのなら、自分の声より似せた声の方が
聴き心地が良い、聴き慣れている、安心感、上手く歌えたという満足感
に浸れる。
また、書き漏れている所もありますが、簡単に言えばそういったところで
しょうか。
同じように歌えること=うまい!
というレベルで満足してしまうため、それ以上にはなれない。
だから頭打ちもします。
所詮独学ですから、クリエイティブに自分の可能性を広げるということに
対しての座標が、テクニック面にばかり傾き、声そのものの魅力とか可能
性には気づかないのです。
そんなもの、そんな大切なことがあることさえ、知らないのかもしれませ
ん。もったいないことですね。
次に、カラオケでいつも感じていることがあります。それは、
2)カラオケの楽しさと不自由さ
カラオケは楽しいです。
私も大好きです。
大好きな人と一緒に歌うのもいいし、練習のためのひとりカラオケもOK。
大きなお店で、知らない人たちの中に混ざって交流を深めながら歌うのも
新鮮で、たくさんの発見があります。
しかし、カラオケは楽しい反面、とても不自由な感覚を覚えることがあり
ます。
特にプロ歌手であれば、カラオケほど歌いにくいものはないと思います。
事実、私はカラオケはとっても歌いづらいのです。
それは、自分の息づかいで歌えないからです。
歌は生きているんです。
鼓動の高鳴り、息づかい、喜怒哀楽ぜんぶ。
1曲1曲に心があり、心の機微もぜんぶ、伝えるのがプロの歌です。
だから点数を気にしてとか、誰かを真似てとか、そういう歌に浸り過ぎる
と、機械のような、感情のない歌になってしまう怖さがあります。
伝えたいことを歌に乗せていく。
溢れる想いを歌で伝えるのに、機械で打ち込まれた電子ドラムのビートが
容赦なく、歌い手の気持ちや感情を置き去りにして行きます。
ちょっと聴いただけではわからないことですが、プロ歌手はみな、そうい
うことを、なによりとっても大切にしています。
自分の持ち歌ならば、何千回と歌いますが、レコーディングしたあと、何
年もかけてやっと自分の歌い方が完成する、それくらい難しいものです。
自分で納得の出来る歌なんて、プロでもなかなかありません。
それほど、繊細なものであり、だからこそプロ歌手なんです。
そういうものをひたすら追求して行くのがプロなんです。
聴いている人にはわからなくても、自分で自分のダメだしをする。
私なんて、毎回毎回カラオケに行くと凹みます(笑。
尺は守らねばならぬが、尺は気にするな!の矛盾こそプロの闘いです。
そういうニュアンス、感性こそが、プロの歌なのではと実感します。
もっとわかりやすく、次のテーマを書くとすれば、
3)歌手は、常に歌主導で歌わなければプロの歌はうたえない
伴奏やカラオケを聴いて歌ってはいけないのです。
歌が主導し、歌に合わせて楽器がサポートしてくれるのです。
ですから、プロの歌手を目指すなら、カラオケばかり歌わないで欲しい。
一番磨かなければいけないものが「感性」ですが、カラオケの世界の中に
いるだけでは・・・。
カラオケは否定しません。
でも、次のレベルにいくためには、息づかいで音楽するということを感じ
てもらいたいのです。
自分の声で。
自分の感性で。
溢れる想いを歌う。
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以上
私が思っている個人的な意見ですから、ぜひとも、さらりと読んでいただ
けたら幸いです。
カラオケって、自由がない。
そう書くと、普通は意味は通じないと思いますが、
ふだん、バンドさんやピアニストさんとセッションしている私は、歌主導
で音楽をしている。
かたや、カラオケは音主導での音楽です。
だから歌い手は、音に合わせて、枠にはまって、正解を求めてる。
気持ちよさの追求も、記憶や耳に残っている、あの音や声、全体像を求め、
無難に歌っているような気がする。
だから揺れていない
間合いがない
同じ息づかいが出来ない
機械じゃないのですから
外せということではないのです
わざと揺らすとか、そう言うことでもないのです
この、言葉で説明できないものを
歌で表現できるのがアーティストなんです
プロの歌手なんです
私は、おケイコの人も教えています
でも、プロ志望が多いので、レベルが高め、厳しいと思われています。
それって当たり前のことじゃないかと思っています。
人と同じことして、人を越えられるわけがないのです。
自分に合っているって、自分で手綱を引いているばかりじゃ、壁は越えら
れないのですから、限界まで、挑戦して欲しい。
私がいままで、
どれくらい多くの「歌手になりたい人」を見てきたと思いますか?
どれくらい多くの人が、我サロンからデビューして行ったと思いますか?
本当のプロになった人たちは、他の人とどう違ったと思いますか?
想像を絶するものが、そこにはあります。
うまれつき、歌がうまくて感性も素晴らしい天才も見てきました。
努力努力で夢を叶えた人も見てきました。
奇跡と偶然が重なり、大スターになった人も見てきました。
あなたはどうですか?
本当に今のままで、プロ歌手になれますか?
答えは?