私たちはときどき、「奇跡」という言葉そのものを印象付ける瞬間を
目の当たりにすることがあります。
もはやそれは「神がかった」とも言います。
今日の池江璃花子さんの泳ぎを観ていて、後半のターンを終え、終盤に
差し掛かった瞬間から、それはスローモーションでドキュメンタリーを
観ているような感覚に陥り、彼女が人魚に昇華したかのような錯覚を
覚えました。
東京五輪代表内定。
おめでとうございます。
見るものすべてに、次元を超えた感動を与えてくれました。
私たちの中の「東京五輪」という漠然としたものに確かなる輪郭を与え
てくれました。
これは、私たちも本気で応援していかなくてはいけないと。
(写真:河北新聞より)
コロナ禍で東京五輪開催さえ危ぶまれるいま、国民の目には、頑張って
命を賭けてひたむきに闘うアスリートの姿は残念ながら届きづらかった
ように思います。
東京五輪開催不要論もあります。
マスコミやメディアであったり組織委員会のパフォーマンスが作為的に
東京五輪や風評の印象操作が行われている感もあります。
でも、池江璃花子選手の泳ぎが見せてくれたものは、
『人の心を動かすものは言葉ではない』ということです。
彼女が人知れず流した涙の中で泳ぎきった壮絶な体験が、
きっとこの流れを変えていくのだろうと強く思います。
日本中が自分ごととしてコロナ収束に向け、もう一度本気で取組んで
打ち勝っていかなくてはと気づかせてくれました。
東京五輪だけではなく、自分自身の取り組み方も含め、
闘う人に勇気をもらうことができました。
誰もが安心して笑顔で応援できる東京五輪が開催されることを願います。
そう思えた日曜日でした。
ありがとう。