パリ・ノートルダム寺院


朝飛び込んできた衝撃の映像に唖然としました。
パリ・ノートルダム寺院の火災。

真っ黒な空を赤く染める炎、尖塔崩壊の瞬間、アヴェマリアを歌う市民。
私の脳裏によぎるのは、母と何度か訪れた思い出の場所であり、その時
寺院を見上げながら、ツアーコーディネイターさんと交わした会話です。

アヴェマリア
(大好きなミッシェル・ドラクロワの”ノートルダム寺院”)

1163年に現在に見られる建物が着工され、1225年に完成。
双塔は1250年まで工事が続けられ、最終的な竣工が1345年。
フランス革命の破壊活動後、廃墟と化すが、1843年に修復を開始し、
1864年に完了。

記録によると落雷でたびたび尖塔が炎上し、倒壊の危険があったため、
何度も修復を繰り返していたそうです。
今回行われていた大規模修復は2013年から(Wikipediaより)。

こういう説明を受けて、私はコーディネイターさんに質問したのです。

MIYAKO
「ノートルダムはこの地に、800年以上建っているけれど、修復をして
いれば、この建物はどれくらいの耐久年数があるのですか?」

コーディネイターさん
「日本は歴史的建造物はほとんどが木造建築ですが、このノートルダ
ム寺院は石造りですから、修復さえ続けていれば、半永久的このパリ
のシンボルとして、この地にあり続けます」

MIYAKO
「半永久的にですか!永遠にこの地にって、すごいですね」

こんな会話でした。

ニュースによると、尖塔、屋根部分は木造で鉛が使われていたそうです。
大気汚染で汚れた聖堂をキレイにするための改修工事だったのですね。

正面ふたつの塔、構造部はほぼ助かり、美術品は運び出されていたとの
ことですが、あの薔薇窓ステンドグラスは、高熱で爆発して破壊されて
しまったと報道されています。

日頃から、火災には気をつけ、電気も使っていなかったのに。
取り返しのつかない災害となって、本当に残念で仕方ありません。

 

全長127.5m

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