キンモクセイの香り


また会えたね。

そんな風に聞こえて振り向いたけど
そこに誰の姿もない

 

うふふ。
こっちだよ。

もう一度、声が聞こえた気がしたけど
私は、ただあたりを見渡し
坂道の途中で空を仰ぐ

 

誰なの?
どこにいるの?

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懐かしさと切なさに胸がきゅんとした
制服姿のあの人の後ろ姿を
ただ見つめていたあの頃を思い出した

 

目が合うだけで
心が呼吸を始めたみたいに

いつまでも鼓動が止まらない
伝えられない思いが溢れて

 

「大切なものは目に見えない」
そんな言葉をどこかで読んだっけ

 

私の瞳の奥のロードショー
エンドロールはいらない

 

2013年の秋に書いたブログから。

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