2月の中旬にハチ公バスで渋谷〜東急ハンズへ出かけた日のこと。
ハンズのレジで、指輪がない事に気づきました。
ハワイで買ってもらった、大切な指輪です。
もう、本当に青ざめました。
ハンドクリームを塗った時に、一度はずして、ポケットに入れたまま
だったのか、でもいつも両手にひとつずつはめていて、左のはある。
どうして?右のだけがこつ然と消えたのか〜?
まさにミステリー(というか記憶がない)。
その日の行動を思い起こして、帰宅後、夜中に懐中電灯を持ってバス
停留所付近まで探しに行きました。
実はその日の午後、バス停で一瞬、チャリンって音がしたんです。
振り返ると、一緒にバスを待っていた女の子が何かを落として拾って
いたので、私じゃないね〜と思ったのですが、もしかしたら、あの時、
私の指輪がポケットに入っていて、落とした音だったのではないかと。
交番に届け出をして、また翌日もバス停付近をくまなく捜索しました。
しかしみあたらず。
コロコロと転がってどこかへいってしまったのかな。
でも、誰か拾ってくれているのではないかな。
期待と不安が入り交じりました。
毎日、警視庁の遺失物のサイトを見て、問い合わせすること数回。
上から順に調べてもらいましたが、該当するものがないという答え。
「何か刻印はしてありますか?」
個人的な刻印はしていない指輪だったので、素材、サイズ、デザイン、
それだけを伝えましたが、該当なしの繰り返し。
そんな中、同じころに指輪をなくしたルパンから昨日、
「僕の指輪が、見つかったよ!」
とメールが届きました。
しかも、思いがけない場所から見つかったらしく。
”私のも絶対に見つかるはず!”
そんな確信がありました。
そしてもう一度渋谷警察に電話をかけてみると、何度も何度も調べて
もらった番号の中に、私の指輪に似ているものがある!というのです。
なくした日時から電話をしている日に範囲を広げ、毎回リスト上から
順番に調べてもらっていたのに!
昨日までは、該当するものはないですね〜と言われていたのに!
拾われたのは路上でなく、渋谷の東急ハンズでした。
「本日はもう、こちら渋谷警察の遺失物窓口が終了しているので明朝、
もう一度お電話をください。保管期限などもあるので確認して取りに
きてください」
そう言われて,今朝、渋谷警察に電話をかけてみたら、それは間違え
なく私の指輪!
20日間探し続けていた指輪が!
東急ハンズでどなたかに拾っていただいて、届けられていたのです!
”やった〜!あった〜〜〜!”
すぐに渋谷警察へ行き、無事に指輪を受取りました。
帰り道、東急ハンズに電話をしました。
「どなたかはわからないのですが、東急ハンズで拾ってくださって渋谷
警察に指輪をお届けいただいた方のおかげで、なくした指輪が見つかり
ました。御礼が言いたくて、お電話させていただきました」
電話交換手のお姉さんが、
「わざわざご丁寧にありがとうございます。よかったですね」と言って
くださって、拾った方には届かない御礼ですが、せめて気持ちをお伝え
したくて。
私の右手の中指に戻って来た指輪。
何年も両手にひとつずつはめていたので、なくしたあとは、自分自身、
とってもバランスが悪くて、喪失感に似た変な感じでしたが、戻って
来てはめてみて、もの凄く安心する気持ちを感じています。
私は護られているんだなと、改めて感謝の気持ちです。
拾ってくださった方、本当にありがとうございました。
もう、なくさないように、おっちょこちょいしないよう大切にします。
指輪さん、戻って来てくれてありがとう!