懐しのブルース


懐しのブルース
作詞:藤浦洸/作曲:万城目正/1948年(昭和23年)
編曲:小泉宏

松竹映画は戦前から歌謡曲と対で人気俳優、人気女優を起用する映画シリーズを制作していましたが、戦後の復活第一作として、高峰三枝子さん主演で製作されたのが『懐しのブルース』で、主題歌「懐しのブルース」も高峰三枝子さんが唄っています。

ところで、戦後はどうしてこんなにブルースが多かったのでしょうか。
本来のアメリカで唄われていたブルーズとは異なり、あくまで日本の流行歌のジャンルの一つで、スローテンポ、短調、フォックス・トロットのリズムを基本とするのだそうです。
アルバム「白い花の咲くころ」に収録されている服部良一作曲の「別れのブルース」の大ヒットにより、戦前戦後の流行歌の世界でブルース、またはブルースというタイトルがつく楽曲が一世を風靡しました。これは後に、ムード歌謡や演歌にも影響を与えていく流れとなったのですね。

この曲は、ずっとズズンチャズッチャチャと同じリズムが刻まれいて、本当に幅広い音域の歌なのですが、前半が特に切ないほどに低音のメロディが続きます。そのメロディがサビに向けて、泣ける歌詞と感情がリンクするような大胆に行き来するメロディライン。あ〜もう参りました。

小泉先生は、どの曲もそうなのですが、特にイントロ部分が印象的になるようこだわって世界観を造ってくださったおかげで、曲が流れると同時に、この曲に入って行ける。
私が感情をいれるとか、そんな必要な何もなく、ただただ演奏に身を委ねて唄わせていただくことができました。

レコーディングでは、サビの高音になる箇所が、やわらかく共鳴するように、それだけを気をつけました。
よく、ビブラートを付けるとか、そういうのをテクニックと思われる方がいらっしゃいますが、MIYAKOはナチュラルビブラートで、声が自然に、余韻として共鳴する事を大切に唄っています。

 

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